商品開発ストーリー(温美 湯たんぽゆ〜ったり)
「温美 湯たんぽゆ~ったり」は、ウェットスーツ素材で作られた新感覚の湯たんぽ。
肩にかけたり、お腹にのせたり、お尻の下に敷いて座ったり。からだの各部にフィットする、折り曲げ自由なやわらかさとコの字型が人気で、おかげさまで発売以来、売れ筋ナンバーワンを誇る商品となっています。
和佐田香織
健康と環境に”いいもの”だけを提案するセレクトショップ、健康館の責任者。2013年のやわらか湯たんぽ温美シリーズの開発をリードしました。
東海林圭子
健康館のスタッフとして、温美ブランドの立ち上げをサポート。日々、冷えとりケアの情報収集に励んでいます。
新しいタイプのやわらか湯たんぽをめざす
健康館は2006年から運営している健康グッズのECサイトですが、ほかでは買えないオリジナル商品を投入しないと大手とは勝負できないと近年、感じていました。そこで2013年、サイトリニューアルに合わせ、初めて独自ブランドの商品開発に取り組みました。
健康館ではオープン以来「やわらか湯たんぽCLOZ」という商品を仕入れて扱っていました。私たち自身が冷えで悩んでいたので、スタッフとしてもその優しい温かさに魅了されていました。ただ、CLOZシリーズはウェットスーツメーカーがウェットスーツ素材を応用して開発した商品で、そのせいか、デザインは少しスポーティでアウトドア用品のような雰囲気があります。
そこで、私たちは、開発を担当する私たち自身が女性ということもあり、既存製品と同じ機能を持ちながらも、より女性のユーザーに幅広く支持されるようなデザインのオリジナル商品を作ろうと考え、メーカーにご協力をお願いしたのです。
昼間もリビングやオフィスで使える湯たんぽ
上質な国産素材を使用し、製造に熟練の技術を要する温美のやわらか湯たんぽは、実は一般の湯たんぽよりお高め。そのため、コストパフォーマンスの良さを感じていただけるよう、これひとつでもいろいろな生活シーンで使え、からだの各部を温められる形を追求しました。
十数種類の形状を検討しましたが、開発中、展示会に出かけたり、聞き取り調査をしたりして、肩こりに悩んでいる人がいかに多いかをあらためて知り、また、お尻が冷えてお仕事中に座布団のように使いたいという声を受け止め、両方の要望に応えられるコの字型を採用しました。
試作品で微調整を重ねた点は、コの字の内側のカーブ、肩にかけたときに垂れる両側の長さです。大きすぎも小さすぎもしないサイズで、どんな使い方でもお湯がちょうどよく分散するポイントを見つけるのに苦心しました。
もうひとつのこだわりポイントは色遣いです。就寝時だけでなく、お家でのくつろぎタイムやお仕事中の使用を想定しているので、周囲の環境に馴染むシックな色合い(ワインとラベンダーの2色)をご用意しています。
最終的に、形も色も自分たちも「使ってみたい」と思えることを大切に決定しました。
フィットするコの字型
肩、おなかまわり、太ももの上、二の腕…。湯たんぽとしてはちょっと変わったコの字型で、からだのあちこちを温められます。
やわらかさ、肌触りのよさ
やわらかくて肌触りもよい生地は、断熱性が高く保温性に優れていながら、熱の伝わり方は穏やか。カバーなしでも低温やけどを起こしにくい構造です。
使いやすいデザイン
500mlのペットボトルを下回る軽さで持ち運びに便利。目立ちすぎないシックな色合いで、場所を選ばず、自宅や仕事場で使えます。
発売のお知らせのプレスリリースには、女性誌や健康雑誌から多くの問い合わせをいただきました。これまでにないタイプの湯たんぽということで流通情報紙の『日経MJ』、NHKの『おはよう日本』でも取り上げられ、予想以上の反響を得られました。
ユーザーの方からは、「ちょうどこんな商品を探していた!」といった声が届いています。求められていたものを世に出せたと思うと、開発者冥利に尽きます。リピート買いはプレゼント用のご購入が多く、お客様に「自分で使ってみてよかったから」とおっしゃっていただけると、とても嬉しいですね。
からだの具合で全身を湯船に浸けることができないので、半身浴のときに上半身を温めるためにお使いいただいているなど、私たちの想定とは違った使い方を報告してくださったお客様もいました。
温美湯たんぽ使ってみて、私たち自身が思い出したのは温泉でした。その使用感から、ロゴマークも温泉でほっこりと温まるようなイメージと美しさを表すものにしました。温美湯たんぽでからだを温かく保ち、身も心も美しくなってほしい。そんな願いも込められています。
担当より
こうしたお客さまの声を励みに、より多くの皆さまに温美やわらか湯たんぽのよさを知っていただけるよう、日々奮闘しています。